【医師監修】視力回復トレーニングは限界がある?改善する方法と検査の大切さについて

「視力を回復させるトレーニングがあると聞くけど、効果はあるの?」
インターネットやSNSではさまざまな視力回復トレーニングが紹介されているため、気になっている方もいるのではないでしょうか。
出回っている情報には、医学的な根拠がはっきりしていないものも含まれています。方法によっては、思うように変化を感じにくく、かえって目に負担がかかるおそれもあるので注意しましょう。
視力回復トレーニングの限界について、眼科医の視点からわかりやすく整理します。
視力低下の原因を正しく理解し、自分に合った治療法や選択肢を考える際の参考にしてください。
目次
視力回復トレーニングは効果があるのか

視力回復トレーニングに関心を持つ方は多いですが、効果は視力低下の原因によって異なります。
特に近視が原因の場合は、トレーニングだけで視力を根本的に改善することは難しいと考えています。
近視にはいくつかの種類があり、それぞれ適した対処法が異なるためです。
まずは、ご自身の目の状態を正しく把握し、どの方法が適しているかを見極めることが重要です。
トレーニングで改善するのは一時的な視力低下に限る
仮性近視とは、目のピント調節機能が一時的にうまく働かなくなることで起こる症状です。
スマートフォンやパソコンを長時間見続けると、目の疲れによりピントを調整する毛様体筋が緊張しやすくなり、見えにくさを感じることがあります。
このような仮性近視や眼精疲労による一時的な視力低下であれば、目を休めたりトレーニングを取り入れたりすることで、見え方が改善する可能性があります。
ただし、こうした変化は一時的にとどまるケースがほとんどです。
自然治癒で視力は元に戻らない

前述したような仮性近視とは別に、軸性近視と呼ばれるタイプがあります。
軸性近視は、眼球の前後の長さ(眼軸長)が伸びることで、網膜よりも手前でピントが合ってしまう状態です。
仮性近視が一時的なピント調節の問題であるのに対し、軸性近視は目の構造そのものに変化が起きている点が大きく異なります。このような軸性近視は自然に元の状態へ戻ることはなく、眼軸長を元に戻す治療法も、現在のところ確立されていません。
トレーニングだけで視力を根本的に改善することは難しいため、別の方法が必要になります。
近視の原因について知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

SNSで拡散される視力回復トレーニングの注意点
SNSなどでは、さまざまな視力回復トレーニングが紹介されています。
手軽に始められる方法として拡散されやすい一方で、医学的な根拠が不十分な情報も多く含まれています。
こうした情報をそのまま信じて実践すると、自分の目の状態に合わない対処を続けるおそれもあります。結果として、十分な改善が得られないだけでなく、適切な治療の機会を逃すケースもあるでしょう。
視力低下の原因は人によって異なるため、まずは正確な検査を受け、自分の目の状態を把握することが重要です。

視力を改善する方法
比較的取り入れやすい方法としては、メガネやコンタクトレンズによる矯正です。日常生活の中で視界を補う手段として、多くの方が使用しています。
このほかに、医療での矯正もあります。
- 角膜を削らずにレンズを挿入するICL(眼内コンタクトレンズ)
- レーザーで角膜の形を調整するレーシック
- 就寝時に特殊なレンズを装着するオルソケラトロジー
視力を補う方法にはいくつかありますが、どの方法が適しているかは目の状態や生活スタイルによって異なります。
ICL|強度近視にも対応できる視力矯正
ICLは、目の中にレンズを挿入して視力を補う治療法です。角膜を削らないため、目への影響を抑えたい方や強度近視の方、角膜の状態によってレーシックが難しい方の選択肢となっています。
また、挿入したレンズは必要に応じて取り外せる点も大きな特長です。見え方の質についても評価されることが多く、日常生活で快適な視界を求める方に選ばれています。
ICL手術の仕組みについて知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

レーシック|角膜を調整して視力を改善
レーシックは、エキシマレーザーを用いて角膜の形を調整し、ピントを合わせやすくする治療法です。手術時間が比較的短く、術後の回復も早いといわれており、日常生活への影響をできるだけ抑えたい方に選ばれています。
一方で、レーシックには角膜の厚さなどいくつかの適応条件があり、すべての方に適しているわけではありません。角膜も削るため、元に戻せない点もデメリットです。
レーシックについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

オルソケラトロジー|手術以外の選択肢
オルソケラトロジーは、就寝時に特殊なハードコンタクトレンズを装着し、角膜の形を一時的に変えることで見え方を整える治療法です。日中は裸眼で過ごせる時間が増えるため、メガネやコンタクトレンズを使わない生活を望む方に選ばれています。
また、子どもの近視の進行をゆるやかにする目的で選ばれており、成長期の近視対策の一つとしても採用されています。
八王子友愛眼科のオルソケラトロジーについてはこちらでご案内しておりますので、ぜひ参考になさってください。
八王子友愛眼科の検査について

八王子友愛眼科では、患者さんの目の状態を丁寧に確認するための適応検査を随時行っています。以下が主な検査項目です。
- 視力
- 眼圧
- 角膜の形状
- 網膜の状態
- 角膜から網膜までの距離(眼球の奥行き)
さまざまな角度から総合的に確認し、どの治療が適しているか判断しています。当院には、日本眼科学会認定の眼科専門医のみが在籍しており、一人ひとりに適した治療の提案が可能です。
検査後には不安や疑問に寄り添うために説明の時間も設けていますので、納得したうえで治療を検討いただけます。
また、治療後も経過を確認しながら継続的なフォローアップを行っていますので、気になる点があれば遠慮なくご相談いただけます。
よくある質問
視力を回復したいと思う方の多くが、「視力が落ちた場合に何をすべきか」「自分に合った治療法はどれか」など、さまざまな疑問を抱えています。
ここではよく寄せられる質問をもとに、視力回復の方法に関する疑問をQ&A形式でまとめました。不安を解消するための参考にしていただければと思います。
視力が落ちた場合、まず何をすればいいですか?
眼科での検査をおすすめします。視力低下の原因は一人ひとり異なります。まずは受診して検査を受け、原因を診断してもらいましょう。
視力の低下を放置してはいけない理由について知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

近視は自然に回復することはありますか?
基本的に、近視が自然に回復することはほとんどありません。
仮性近視の場合は、目を休めたり適切なケアを行ったりすることで、一時的に見えやすくなる可能性があります。しかし、眼球の形が変化している軸性近視は、自然に回復することはありません。
視力低下の原因によって対処法が異なるため、まずは目の状態を検査しましょう。
どの視力矯正方法が自分に合っているかはどう判断したらいいですか?
自己判断せず医師と相談して判断しましょう。視力矯正は検査結果をもとに、角膜の厚さや目の奥行き、ライフスタイルなどを踏まえて検討されます。
視力矯正手術は誰でも受けられますか?
視力矯正手術は、事前の検査で適応が確認できた方が受けられます。
ICLやレーシックにはそれぞれ基準があり、角膜の状態や近視・乱視の度数によってどちらが適しているかが異なります。
例えば、
- 角膜が薄い方
- 近視や乱視の度数が強い方
- 目の状態に注意が必要な方
このような場合は、別の術式が提案されることもあります。
視力回復を目指すならまずは原因の検査から
視力回復トレーニングは、仮性近視や目の疲れによる一時的な見えにくさには変化が見られる場合もあります。しかし、軸性近視のように目の構造に関係するケースでは、トレーニングでの改善は難しいのが現状です。
視力を回復する方法には、メガネやコンタクトレンズのほか、ICLやレーシック、オルソケラトロジーといった治療の選択肢もあります。まずは視力低下の原因を正しく把握し、自分に合った方法を見つけましょう。
八王子友愛眼科では、精密検査を通して目の状態を丁寧に確認し、患者さん一人ひとりに合った方法をご提案します。視力回復を検討されている方は、まずは無料の適応検査からご相談ください。
参考文献
1.日本眼科学会:屈折矯正手術(ICL・レーシック)に関する情報
https://www.nichigan.or.jp/
2.日本近視学会:近視の発症・進行とそのメカニズム
https://www.myopiasociety.jp/
3.日本コンタクトレンズ学会:オルソケラトロジーと近視進行抑制に関する見解
https://www.jclp.or.jp/
4.厚生労働省:医療広告ガイドラインおよび適正な医療情報提供
https://www.mhlw.go.jp/
5.AAO(米国眼科学会):Myopia(近視)の原因と治療
https://www.aao.org/
| 八王子友愛眼科は、医療法人社団インフィニティメディカルが運営する3つのクリニックのひとつです。グループには、八王子友愛眼科・武蔵野友愛眼科・湘南友愛眼科の3院があります。 ICLの無料適応検査は、八王子友愛眼科に加えて湘南友愛眼科でも実施しています。ご希望のクリニックまで、お気軽にご連絡ください。 八王子友愛眼科 ※ICL無料適応検査 実施中 〒192-0081 東京都八王子市横山町22−3 メディカルタワー八王子 6F ▶Googleマップで開く 湘南友愛眼科 ※ICL無料適応検査 実施中 〒254-0012 神奈川県平塚市大神8丁目1−1 THE OUTLETS SHONAN HIRATSUKA 1214区画 ▶Googleマップで開く 武蔵野眼科 〒180-0006 東京都武蔵野市中町1丁目24−15 メディパーク中町 4F ▶Googleマップで開く |
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ICL指導医資格(STAAR Surgical認定)
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日本眼科手術学会所属
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日本白内障屈折矯正手術学会 所属
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日本眼科学会認定 眼科専門医
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杏林大学医学部眼科学教室非常勤講師
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日本涙道・涙液学会理事
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日本眼科学会プログラム委員
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南多摩眼科医会副会長
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