視界のなかに黒っぽい濁りのようなものが見える
眼球の内部の透明な部分(硝子体=しょうしたい)に急激な変化がおこり、内部に濁りが発生すると、その濁りの影が眼底に投影されるようになります。この影を自覚するようになるのが飛蚊症で、害のあるものとそうでないもの(老化現象にともなう生理的なもの)にわけられます。 外見上の変化は、ないはずです。もし充血などの問題があれば、早めに眼科へ!
飛蚊症は、網膜剥離の前段階のことがあります。(害のある飛蚊症)
なるべく早めに眼科を受診してください。
問診3 があてはまる場合には、網膜を引っ張る力が働いているかもしれません。 この症状は光が見える症状と書いて、光視症(こうししょう)と呼ばれます。片目ずつ完全に隠して、飛蚊症以外に視野の欠けや暗く見えるような部分がないかどうか、良い方の目と比べてみてください。もし、視野に異常がある場合には、網膜剥離や眼底出血の可能性もあります。必ず直ちに眼科で検査を受けてください。
網膜に傷がつく網膜裂孔(もうまくれっこう)、網膜の血管に傷がついておこる出血=硝子体出血、網膜の血管からの網膜出血などの場合には、やはり飛蚊症がおこるのですが、自覚症状だけで、害のない飛蚊症との区別をすることは非常に難しいのです。
とにかく早めに眼科で精密検査を受けてください。
治験(治療実験)に協力して無料で施術を受けられるとききましたが、現在でも無料で治療を受けられますか?
A. 平成29年12月末で治験募集は終了いたしました。今後は、自由診療になります。
治療成績について教えてください。
A. 治験やモニター( ビトレオライシス治療を希望された方で治験の対象から外れた患者さまで当院が独自に判断し治療対象とした方)での治療を含めて、「ワイスリングに対する治療」では、初回の治療後3か月で約8割の方が満足したという結果を得ています。ワイスリング以外の混濁では改善した方は約半数でした。
両眼に飛蚊症があり、両眼とも治療を受けたいのですが同じ日に両眼の治療受けることができますか?
A. 両眼の治療を行うことは可能ですが、原則として片眼ずつ治療します。術後の診察と他眼の治療を同じ日に行うことは可能です。
飛蚊症を自覚していますが、ビトレオライシスの治療は八王子の眼科では受けられませんか?
A. ビトレオライシス治療は武蔵野眼科のみで行っております。飛蚊症に関する診察や治療後の診察を八王子友愛眼科で受けることは可能ですのでご相談ください。
治療が行えるのはどのような飛蚊症ですか?
A. この治療はレーザーを使って硝子体混濁( 眼球内の硝子体の濁り )を消す、あるいは目立たなくするための治療方法です。主にワイスリングが原因と思われる飛蚊症に有効であると言われています。したがってワイスリングが原因であるようなリング状や太い紐状の濁りに有効です。
ワイスリングとはどのようなものですか?
A. ワイスリングは、硝子体混濁の一種で、輪状または輪状の物がねじれたり切れた形をしています。元々は眼底の視神経の部分に付着していた繊維で、この状態では飛蚊症を自覚することはありません。硝子体が網膜から剥がれる硝子体剥離と呼ばれる変化が眼内で起こると、硝子体混濁となり、飛蚊症を起こすようになります。
ワイスリング以外の場合には治療はできませんか?
A. 程度によりますが、ワイスリングの破片やその他の紐状の混濁は治療できる可能性があります。点状の飛蚊症やベール状の濁りには効果がありません。また、飛蚊症が視界の端にある場合にはワイスリングであっても治療できない場合があります。
どのような場合に治療ができないのですか?
A. この治療はレーザー光のエネルギーを眼内に導き行う治療ですので、角膜や水晶体、硝子体に強い混濁があると治療が行えません。また、長時間にわたり治療を行いますので、体調不良などで姿勢を保てない場合、眼球の動きが激しい場合には治療が行えません。
ワイスリングが原因の飛蚊症であっても治療できない場合があるのですか?
A. ワイスリングは、硝子体剥離という眼内の硝子体の変化に伴って発生する硝子体混濁のひとつです。硝子体剥離の初期にはワイスリングが発生しても、網膜からの距離が近いために治療が行えないことがあります。
白内障があると施術は受けられませんか?
A. レーザー光の通過を妨げるような白内障があるとレーザーのエネルギーが減衰してしまいますので照射するレーザーのエネルギーを大きくしなければなりません。このような場合には、水晶体や網膜に悪影響が出る場合もあります。白内障の手術を受けると飛蚊症に変化が生じて飛蚊症が気にならなくなる方もいらっしゃいます。白内障を合併している場合には先に白内障手術を受けられるようにおすすめいたします。
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武蔵野眼科