FAQ

涙道

眼科で「涙道閉塞」と言われました。どのようなものなのでしょうか?

涙道閉塞は、目頭から鼻の穴に抜ける涙の通り道(涙道)が狭まることによっておこります。
70歳以上の女性に多く、視界がぼやける、化粧が落ちるほど涙があふれる、目の周りがただれる等の自覚症状があります。放置すれば涙道に膿がたまり、患部が腫れあがる恐れもあるため、手術で涙の流れをよくする必要があります。涙道閉塞には2段階の治療があります。
まずは、涙道内視鏡下涙管チューブ留置術と呼ばれる治療です。
極小内視鏡を涙道から鼻の奥に通して洗浄し、専用の涙管チューブを挿入・留置し、涙道の詰まりをとる治療で、局所麻酔を使用した日帰り手術です。挿入したチューブは外からほとんど見えず、日常生活も問題なく行えます。チューブは、通常1~2か月後に外来で抜去します。「術後、目の前がパッと開けた」という方もいます。この手術では5~8割の患者で症状が改善するとされます。
しかし、再発を繰り返す方や、重症で改善しない方もいらっしゃいます。その場合は、鼻の付け根の骨を削り、鼻の骨の中にある別の通り道とつなげて“バイパス”を作る「涙嚢鼻腔吻合術」という方法があります。
内視鏡を使う手法は、バイパスを作る手術に比べて患者の負担が少ないというメリットがあります。

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