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INTENSITY(インテンシティ)

2024年06月28日

INTENSITY(インテンシティ)とは

遠方(∞)・遠中(133cm)・中間(80cm)・中近(60cm)・近方(40cm)の5ヶ所に焦点が合う、多焦点眼内レンズです。
イスラエルのHanita Lenses社製のレンズで、2019年にヨーロッパで安全基準をクリアし、「CEマーク」を取得しています。世界初の5焦点眼内レンズで、日本では2020年9月から自由診療での取り扱いが開始となりました。
イスラエルの企業というとピンとこない方もいらっしゃるかもしれませんが、イスラエルは世界屈指の機械・科学メーカーなどを多数擁する国で、眼内レンズも非常に良質なものを生産しています。
INTENSITY (インテンシティ)は、多焦点眼内レンズのメリットを最大化して、特有のデメリットが軽減されたバランスの良い多焦点眼内レンズです。

おすすめできる患者様

  • 見え方の質にこだわりたい方
  • どんなときでも裸眼で生活したい方
  • 精密な作業や非常に細かい文字を見るなどの機会が少ない方

など

メリット

幅広い焦点距離

5焦点であり、遠方から近方までスムーズで連続した見え方が得られます。
これまでの2焦点レンズや3焦点レンズでは見え方が低下していた遠方~中間(133cm)、中間~近方(60cm)の距離にもピントが合うため、日常生活のあらゆるシーンでより快適な裸眼生活をおくることができます。
近方は40cmに焦点が設定されているので、スマートフォンや新聞など、手元の活字も読みやすくなっています。

運転・ゴルフなど

運転・ゴルフ

テレビ・買い物など

テレビ・買い物

カーナビ操作・カフェでの会話など

カーナビ操作・カフェでの会話

パソコン・料理など

パソコン・料理

スマートフォン・読書など

スマートフォン・読書

質が高く明るい見え方で、ハロー・グレアが少ない

目に入ってくる光をいくつかに振り分けることで複数に焦点を合わせるのが多焦点眼内レンズの回折構造ですが、光を振り分ける際にエネルギーのロスがあるため、遠くか近くのどちらか一方に100%の光を振り分ける構造の単焦点眼内レンズと比較すると、見え方の質(コントラスト感度)は低下してしまいます。
INTENSITYは、多焦点眼内レンズでありながら光エネルギー損失が6.5%と非常に少なく、外からの光を最大限有効活用し、コントラスト感度が高く明るい見え方を実現しています。
また、瞳孔径に応じて常にベストな光配分となるようにレンズが設計されているため、日中だけでなく夜間においても、光のにじみやぼやけが少ないすっきりとした見え方が期待できます。
これには、開発段階でHanita Lenses社の特許技術であるDLU(Dynamic Light Utilization)テクノロジーが寄与しています。DLUテクノロジーとは、フーリエ変換に基づき計算された独自の回折構造で、従来の回折型多焦点眼内レンズよりも光利用の効率を高めることが可能になりました。この技術により、INTENTISYでは多焦点眼内レンズの弱点とされてきた「見え方の質の低下」「ハロー・グレア」が軽減されています。

デメリット
デメリット

※Hanita Lenses社資料より転載

デメリット

  • 費用が高額
    完全自己負担となり、他の多焦点眼内レンズに比べても費用が高額になります。
  • すごく細かい文字は見えにくい
    40cm以下の近方での視力低下は避けられないレンズです。そのため、手元の精密な作業や細かい文字を読む機会が多い方にはおすすめできません。
  • 適応外の場合がある
    矯正範囲が狭いため、強度近視(-6.00D以上)の場合は適応外となる場合があります。

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