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2026年06月10日
白内障手術を検討されている患者さんから、 「できれば眼鏡を使わずに生活したい」 というご希望を伺うことがよくあります。
近年の白内障手術は、単に白く濁った水晶体を取り除くだけではありません。手術で挿入する眼内レンズの進歩により、遠くから近くまで見やすくし、眼鏡への依存を減らすことも可能になってきました。
その代表的なレンズの一つが、多焦点眼内レンズ「PanOptix®」です。そして2026年、新たに「PanOptix Pro®」が発売されました。
PanOptix Pro®は、遠く・中間・近くの3つの距離にピントが合いやすい「3焦点眼内レンズ」です。
例えば、
・テレビを見る
・車を運転する
・パソコンを使う
・スマートフォンを見る
・読書をする
といった日常生活のさまざまな場面で、眼鏡を使う機会を減らせる可能性があります。
特に、スマートフォンやタブレット、料理や買い物などで使うことの多い「腕一本分くらいの距離」が見やすいことが特徴です。
従来のPanOptix®も非常に優れたレンズでしたが、一部の患者さんでは夜間のライトのにじみやまぶしさ(ハロー・グレア)が気になることがありました。PanOptix Pro®では光学設計が改良され、光をより効率よく利用できるようになりました。
その結果、
・見え方の鮮明さの向上
・中間距離の見やすさの向上
・夜間の見え方の改善
が期待されています。当院でも、導入後の患者さんから「見え方が自然になった」「パソコンが見やすい」「以前よりすっきり見える」といった声を頂いています。
患者さんに最初にお伝えしたいのは、「20代の頃の目に戻るわけではありません」ということです。
多焦点眼内レンズを使用すると、多くの方が眼鏡を使う頻度を減らすことができます。
しかし、
・小さな文字を長時間読む
・暗い場所で細かな作業をする
といった場面では、老眼鏡が必要になることがあります。そのため当院では、メリットだけでなく限界についても十分ご説明したうえで手術を行っています。
PanOptix Pro®は特に、
・眼鏡への依存を減らしたい方
・旅行が好きな方
・スマートフォンをよく使う方
・パソコン作業が多い方
・読書や趣味を楽しみたい方
に向いています。
一方で、
・夜間運転が非常に多い方
・見え方の質に強いこだわりがある方
・目の病気を合併している方
には、別の種類のレンズをご提案する場合もあります。
じつは、多焦点眼内レンズ手術の満足度を決めるのはレンズそのものだけではありません。
私は診察で、 「どの距離を一番見たいですか?」 という質問を大切にしています。旅行先で景色を楽しみたい方もいれば、スマートフォンや読書を重視する方もいます。患者さんによって求める見え方は異なるからです。
当院では術前検査だけでなく、ライフスタイルやご希望を詳しくお聞きしたうえでレンズを選択しています。
多焦点眼内レンズ手術では、レンズ選びだけでなく乱視をできるだけ少なくすることも重要です。当院では術前検査を丁寧に行い、一人ひとりの目の状態に合わせた治療を心掛けています。「手術を受けてよかった」「眼鏡を探す回数が減った」そう感じていただけることが私たちの目標です。
多焦点眼内レンズは非常に魅力的な選択肢ですが、すべての方に適しているわけではありません。大切なのは、そのレンズがご自身の生活スタイルに合っているかどうかです。白内障手術や多焦点眼内レンズをご検討中の方は、ぜひ一度ご相談ください。患者さんお一人おひとりに合った最適な治療方法をご提案いたします。
八王子友愛眼科
院長 今野 公士
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